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それにはあまり意味がない

明日の朝、目覚めるための夜の過ごし方。

「エヴァとステファンとすてきな家族」・ルーカスムーディンソン

映画館で見てかなり面白かった作品。DVDになったようなので、改めて紹介して見ようと思う。

70年代のスウェーデンが舞台の、コミューンっていう共同体をメインとした話。コミューンっつうのは色んな奴らが寄り集まって生活してる所。

タイトルや宣伝を見ると、ほのぼの系。確かに家族の交流の話で、感動はある。が、ブラックユーモア満載でお送りされるとは思いもよらず。

カメラワークは単調。でも一旦ツボに入るともうダメね。爆笑。言葉にするとアップと引きの多用ってだけなんだけど、とにかく見て欲しい。そもそも初っ端から男女の股間アップ連発されたら、そりゃ笑いますわ。ええ。ちょっと反則。

ただ、内容は結構深いのです。深読みすればする程おもしろい。まずとにかくキャラが立ってる。その上で政治思想から男女の性差、本当の自由とは何かまで論じてるのですわ。登場人物が画面の中で生きてる感覚すらある。キャラ立ての重要さが身に染みる。

共同体での生活が、序盤とラストでは見た目は同じなんだけど、中身が違う。結局人間っつうのは欲望の塊で、元々の理想とはかけ離れたとこに現実的な理想郷があるんだなという感じ。ここが丁寧に描かけてるのが、この監督のすごい所。

「一緒に生きていくことの素晴らしさ」と同時に「一緒に生きていくことの難しさ」も描いてる良作。見るべし。