それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

「カウンターの寿司屋で飯を食う。」

寿司。スシ。んー何て大人な響き。何を隠そう、私はお寿司が大好物なのです。いやもちろん、回転しているものしか食べた事がありませんけど。そう、想像してみてくださいよ。回転していないお寿司を食べるだなんて、かなりアダルティーで、かなりこじゃれてる行為だとは思いませんか?

という事で、大人の階段を上るために行って来ましたよ、カウンターのお寿司屋さん。と言っても、そこはただの貧乏学生の私。お高いお店なんて、到底手の届かない高嶺の花。そこで、近所のお寿司屋さんに行くことに。このお店は元々、私も良く通っていた回転寿司屋さんだったんです。でも、最近普通の寿司屋さんにリニューアルオープンして。なので、お値段は回転寿司時代の名残からか、結構お手ごろ価格だったりするのです。

店内に潜入し、おもむろに席に付く。お茶を飲みながら、何を頼もうか思案していると、職人さんからの「まず何握りましょう」先制パンチ。すかさず「と、トロとえんがわ」と返す私。「本マグロと中トロと…普通のがあるけど」「……普通ので」ちょっとした敗北感を味わっている暇もなく、すぐに握ってくれた。


いざ食す。


旨い。うまいでやんの。やっぱりにぎりたてだからおいしいのよね。多分に気分的な美味しさは含まれてるとは思うけど、どんどん食が進んでいく。

さて中盤戦。ここで、今回最もこじゃれポイントが高いであろう関門に挑戦。


「次何いきます?」

「今日のお勧めってなんすか?」

「そうだね、生だこなんてどうですか?」

「じゃぁ、それ下さい」


やった。やってやりましたよ。これはもう、大人の階段を二段飛ばしで一気に駆け上った気がします。急ぎすぎて、ガラスの靴を落としたのにも気付きません。ここからは、職人さんのお勧めに任せて食していきまして。ラスト。

「あっさりした感じのって何かあります?」

「やりいかなんてどうですかね」

「じゃあ、それで締めで」


最期まで、見事にこじゃれてやりました。こじゃれ道をやっと一歩進んだ気がします。千里の道も一歩から、という事で。次は「クラブ↑(若者が踊ったり飲んだりするところ。)」に潜入してみたひ。誰か連れて行ってください。