それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

「クラシックなミュージックに酔いしれる。」

クラシック音楽。くらしっく。んー何て大人な敷居の高さ。「クラシック」というものは、タキシードでちょび髭の人、ないし木の実ななみたいな「ざますメガネ」をかけてる人しか楽しめなそうなイメージしか浮かんで来ない、ちょっと病気な私。しかししかし、こじゃれ隊であるワタクシたるもの、そんな中にあえて普段着野球で突入してなんぼなはず。という事で、半袖Tシャツ(白地に間抜けな牛の絵が書いてある、絶望的なセンスの。)にジーンズという「普段着野球」と言う言葉を、多少勘違い気味に、強引な解釈でもって乗り切ってくスタイルで乗り込んできましたよ、クラシックコンサート。


という事で、私が乗り込んだのは「『熱狂の日』音楽祭2006」という、クラシックの音楽祭。このお祭りは、とにかく気軽にクラシックに親しめる様に、私の様な初心者向けの安心設定がされていました。一公演は45分程で、チケットも1500円程度とグッと敷居が下がっております。生誕250年のモーツァルトをテーマに、4日間のクラシック漬け祭り。


私は昼過ぎに当日券をゲットし、夜十時開演という、かなりアダルティーでムーディーな公演を鑑賞してきました。演目はモーツァルトの「四手のためのピアノ・ソナタ ヘ長調 k497」「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 k448」。


文字通り、一台のピアノを二人で演奏する曲目と、ピアノが向き合い息を合わせて奏でる曲目というピアノ祭り。正直な所、私は音楽に対する知識がないので、クラシックの通な楽しみ方はできません。でも、本当単純に、メロディーが美しい。それだけで充分な気がしました。ロックもクラシックもモー娘。も音楽なんだもの。肩肘なんてはってたまるか。ピアノ曲なので、余計にそれが実感出来た様な気がします。ただ所々、一筋縄には気持ち良くさせてくれないパートなんかもあって、さすがモーツァルトなんて、もう何百年もみんなが思ってたであろう事を、今更ながらに体感したり。トランス状態とは言わないまでも、すっごく集中して曲に入り込まされてる状態と、一回現実に戻される瞬間とが交互に訪れて、手のひらで転がされてる感満載。あっという間の45分間でした。


公演時間も適度に集中できる時間だったし、こんな感じで気軽に来れるコンサートが身近にあればいいのになぁ、なんて思いながら、暖かくなってきた夜風の中帰宅。帰りが何となく、すっごいこじゃれた感満載でしたね。見えた景色は、クラシックなblue 涙溢れっぱなし。溢れちゃう...BE IN LOVE。そんなこんな。