それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

「モーニング娘。”熱っちぃ地球を冷ますんだっ。”文化祭2006in横浜」初日。


何故だかわかりませんが、ふと気づけばチケットを握り締め、日差し照りつける早朝から文化祭のステージを見るために延々と続く入場列の最後尾に並んでおりました。一人で孤独に参戦したため、時間の効果的な潰し方もわからず、ただただ空と海を眺めていたんですけども。後ろに並んでいた中学生らしき二人組の男の子は、Berryz工房のライブに行く計画と部活の練習がキツイ事、そして宿題のワークが終わらないという話題をだるそうに話していました。ワークっていう響きが逆に新鮮で。夏焼雅さんの写真を首から下げた彼に幸あれ。前に並んでいた母親連れの女子二人組コンビも、これまた中学生か小学校高学年と言った風貌。彼女らは既に現場でオタ友を作っている様子で、さかんに片方のぽっちゃりさんが比較的かわいい子に「○○さんは来ないの?」と質問していました。そしていざその○○さん(彼女らと年齢が近そうな男の子。そこそこ爽やか系。女連れ。)が来ると、ぽっちゃりさんは会話に入れず、最終的にはお母さんに抱きついてました。こちらにも幸あれ。


そうこうしているうちに開場。比較的前方に陣取り、息つく間もなく文化祭の開会式が始まりました。今更ながらに、みなさんお綺麗な方だなぁと若干見惚れてしまったりもしつつ。今までBerryz工房とか℃-uteの良さみたいなものが今ひとつピンとこなかったのですが、確かにあの容姿ならば、はまる人がいてもおかしくないなぁと思わされました(もちろん容姿だけじゃないけれども)。りーちゃんとかいてかわいかったです。あとやっぱ何だかんだ言ってもいしかーさんに目線を持ってかれちゃいますよね。道重さんとエコモニの衣装で登場してきたんですけども、彼女らこそGAMなんじゃないの? ってくらいの美脚を披露なさってましたよ。でも何でかわからないんですけど、石川さんに関しては見惚れるというより笑っちゃうっていう方が先に来るんですよね。ひらがなのせくしーって感覚。「健康的」とか「爽やかな」「女性にもみてもらいたい」的な形容詞がセクシーにはついて回るわけですが、石川さんのそれは……。と形容詞をしばし考えてみたのですが「人間的」くらいしか思い浮かびませんでした。多少話は脱線しますが、ちゃんチャミにしろBBLにしろ、そこから垣間見えるのが芸能人・アイドルとしての「キャラ」ではなくて、「人間・石川梨華」だったからこそある面ではつまらない、けれどもファンにとっては聞き応えのある番組になってたと思うんですね。その彼女の本質にある「滑稽さ」だったり「ひたむきさ」だったり「プロ意識」だったり、彼女の「せくしー」にはそういう情報量が多く詰っていて、だからこそ単純に興奮できないのかなぁなんて思っています。


その後はお芝居ありヨーヨーあり月島のきらりちゃんがあってオタ芸挟んでからの辻プロ参加のクイズ大会と、見所満載のステージが緩い空気感で進行されてゆきました。とにかく石川さんが過労死しちゃうんじゃないかってくらい、着替えちゃ出てきて着替えちゃ出てきての繰り返しでしたね。あとクイズ大会でも新垣さんと亀井さんのペアは健在であり、そこに菅谷さんが加わってある意味デフディバ的なユニットが組まれていたりもしましたが、それにたった一人の力で立ち向かえる辻プロの底力も強く印象に残りました。


会場全体の雰囲気も緩く、長時間友達やらとまったりするのに丁度良い感じだったのではないでしょうかね。ただグッズ売り場だけは別物で、朝から少なくとも私が帰る時まで列がなくなる事はありませんでした。そこだけは何か執念めいたものを感じましたけど、それも含めて「モーニング娘。の」文化祭を体現している風情があって良いんじゃないかなと。そんなこんなでお昼にお寿司を食べてたら睡魔が襲ってきたので、若干会場でうとうとしつつ、早めに会場を後にしました。


外に出ると、マックのドナルドの格好をしたお兄さんがこちらに向かって歩いてきました。その異様さに結構びっくりしたのですが、その途中で女子校生に携帯カメラを向けられるとしっかりとポーズをとっていました。プロだね。ドナルドにも幸あれ。そんな横浜の空は夕暮れのオレンジ色で、風はしっとりと気持ちが良かったです。