それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

We’re Live On Weekends

最近、やっと僕の周辺にいる子達の進路が決まったみたいで。僕以外は、ですけど。大学四年生ともなるとみんながみんな何か浮き足立つように促される様に人生を考え始めて、それでやっとこさ何かを見つけた様な、そんな心境になっていって。そういう事の一つ一つを、その過程をきっとみんな成長だと信じて(或いは勘違いして)、それぞれ社会人への第一歩を駆け出して行くのです。何はともあれ、みんな将来へ何らかの道が見えてきた様なので本当に良かった。そういうものが何か無いとやっぱりどうしても生きていけないし、辛いし、暗くなりがちだから。


ただ、やっぱり大学のサークルの友人達はちょっと普通とは違う生き方を選ぶ人が多いみたいで。そもそも先輩方からしてお笑い芸人だったり役者だったり放送作家なりそういう道を志してる人が多い上に、しかもそこそこ実績残してきてるときて。僕の同期もやっぱりその流れに乗って、そういう道に進む人達が何人かちらほらと。既に大きい舞台やメディアに乗る仕事をしてる子達もいるんで、意外と有望株なのかもしれません。自分と一緒に過ごしてた、一緒に舞台上で笑ってた、そんな人達がそういう風に大人になっていくのを見ていると、何かやっぱり感慨深いものがあります。


そんな人達と過ごしたサークルでの日々というのは、感覚としてずっと週末が続いてるかの様な楽しさがありました。僕はいつもすごく興奮しながら、よく食べてよく遊びよく踊りよく笑う、そんな毎日。多分、これからも彼らはそんな風に永遠に続く週末を過ごしていくんだと思います。でも、僕は違う。毎日、朝起きてはベットを抜けて働いて夜中になって、それでやっと週末を迎えては映画観たり音楽聴いたりライブ行ったりテレビを見たり好きなアイドルの姿を見つけたり、そんなこんなで心を休めて。そんな日々を過ごすんです。週末に生まれ変わりながらようやく生き延びてく、そんな感じ。


でも、僕はまだ何も未来を掴んでいない訳だから、そういう意味では、きっと今だけは彼らと同じWEEKENDERなんだろうと思う。思いたいのかもしれない。「遠回りしても良かったと言える大人になりたい」 そんな風に思える様になるには、僕はまだまだ子供過ぎてダメだ。出来れば遠回りなんてしたくない。ただ、遠回りの楽しさだけは少しは学んだつもりだから。だから、今週も生きてくよ。そしたらきっとさりげなく強くなってくし、きっとなにもかもうまくいくし。


そうやって「辛かった」も「楽しかった」も全部積み重ねて、いつかの週末には吉井和哉さんを見に行こうと思う。それまでにバラ色の日々は見えるだろうか。あと、今週末にはモーニング娘。のライブに行く。そこからはたぶん、生きている音がするから。それを聞きに行こうと思う。