それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

Hello! Project 2007 Winter ~ワンダフルハーツ 乙女Gocoro~ 1/3 朝


新年早々、行ってきました聖地巡礼。私にとって初めての正月ハロコンとなりましたが、一言で表すとするならば「濃」。何がってわけじゃないですけど、空気的なものとか込みで。昨年、ある程度現場慣れしたと思っていた自分を恥じました。それくらいの空気感だったという事です。駅から会場である中野サンプラザへ近づくにつれ、何だか異国にでも連れてこられた様な感覚に陥り、サンプラザの目印である太陽の時計塔の下に広がる、戦後の闇市的なヲタ露店の群れを見て軽い眩暈を覚えました。アメ横にしろヲタ横にしろ、年末年始はどこも混雑するもんなんですね。そんな開演前に斧屋さん(id:onoya)とお会い出来たのも良い思い出となりました。インターネットを通じてハロプロファンの方とお会いするのは初めての経験だったので若干テンションも微妙な感じになっており、不審に思われてないかだけが気になってはいます。会場内もカオスとしか言い様のない雰囲気で、本当にいろんなファンの方がごった煮状態で、年始を過ごす場所としてはここがベストな選択だったなと自画自賛しているうちに開演。


01.白いTOKYO

02.Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~


あまりの迫力に唖然とした。何このNAKANO48。っていうかもっと人数多いか。幕開いてあまりの人数の多さに笑っちゃったのは始めてかもしんない。例えるなら、自分が想像する米米CLUBってあんな感じ。っていうかあんなもん誰が誰だがわかんないよ。客席も舞台もカオスやん。


曲の並びとしては、村上さんと吉澤さんを送り出す流れなんじゃないかしら。いるのが当たり前の人に限っていなくなるとその存在感の大きさが浮き彫りになる訳ですが、今回の公演はそれをところどころ感じざるを得なかったです。だってさ、だって。ミスムン辺りでやっと舞台に目が慣れてきたんですけど、そこで何か足りないなと気づいたんです。さすがに吉澤さん藤本さん辻さんの存在感が別格で目立ちまくりなんですが、そこにもう一人、否が応でも目を向けてしまうあの人がどこを探しても見つからないのです。嫌な予感。


ここのMCで、吉澤さんの卒業報告がありました。既に前日発表があったためか、会場は落ち着いていた、というかなんか変な感じ。もちろん娘。以外のファンも多いのもあって叫びだすとかそんな感じにはならないのはわかるんですが、かといって何も感じてない様子でもなく、どこかむず痒い感覚。発表自体が舞台の前半でごくあっさりと行われてしまったため、私自身、なんだかぽかんとしてしまいました。第一報を聞いた時よりむしろ胸の中にひっかかるものが出てきてしまった事はちょっと不思議で。これから少しづつ今回の卒業についての情報が出てくると思うんで、そこでこの胸のひっかかりが取れていけばいいなと思います。「いつ」卒業する事を知らされたのかはわかりませんが、歩いてるでの1位獲得が彼女にとってすごく意義のあるものになったであろう事は間違いなく、それはただの結果論でしかないけれど、彼女がやってきた事への一つの報いというか餞にはなったのかなと。とりあえず吉澤さんの卒業コンサートというものに参加する事は決めました。「見届けたい」という感情が湧いてきた事も初めての経験なもんで、自分の中でどう処理していいのかわからない部分もありつつ。うん、僕は想像以上にモーニング娘。さんの事が好きになってたみたいです。


また、ここで石川さんが体調不良で「美勇伝の曲のみ」参加だという事が伝えられる。最初からいないもんだってわかってて見るのと「本当はそこにいるはず」だって思ってみるのとではテンションが全然違うわけで、複雑な気分になった。また、私の運勢が今年も引き続き悪いままなんだなという事を再確認しました。先に言っとくけど、ぐっばい今年。


03.桜チラリ


ちゃんと℃-uteのパフォーマンスを見たのは去年の夏ワンダコン以来なのかな。んー。なんて言えばいいんだろね。


興味深かったのは、間奏の部分で客が一斉に振りマネしてて、若干音も弱かったせいか静寂とまでは言わないけどシーンとしちゃった感じになったとこ。今までハロプロコンをいくつか見てきて、メロン記念日さんのライブが様式美として一番完成されてた様な気がするんだけど、なんちゅうか彼女らのライブってヲタ芸の究極進化系みたいなとこがあると思うんですよね。曲中もそうだし、MCも含めて客の反応ありきというか、全てが予定調和的(って言ったら語弊があるかもしれないけど)で。そういう意味では会場の一体感みたいなものにびっくりして圧倒されちゃったし、素直にすげぇなと。楽しかったか否かで言ったら間違いなく楽しかったしね。


でも、この℃-uteのこのシーンとした感じって、ある意味でそういうスタイルの限界を見ちゃった気がしてちょこっと残念だったかも。ハロプロコンに参加する様になって、歌中もコールやらなんやらで全然歌声が聞こえなかったり(もちろんそれが昔からのアイドルライブの定番だって事も、口パクライブを何度も聞くよりは、っていうのもわかるんだけど)、そうかと思えばここぞってとこで歓声とか拍手とかがなかったりする事にちょっと違和感を感じてたりもして。もうちょい自然な反応でもいいんじゃないかなとは思う。いろんな場面においてね。いろんな事が急に始まったりぴたっと終わるのは慣れると気持ちいいけど、初めての人はやっぱ戸惑うと思うし、「メジャーデビュー」と銘打つならばそこら辺のさじ加減だったり感覚は意識してもいいんじゃないかなと。


05.雪/愛×あなた≧好き


がきさんあけましておめでとうがきさん! 紅白田舎まで届いてたよがきさん、んで超輝いてたよがきさん!! センターがきさん髪型決まってるよがきさんつか踊りがキレまくっててすごかったよがきさん!!! ラジオ部分も忠実に再現してのこの曲は、もうちょい色々遊べそうな気がしました。この日は高橋さんの歌が多少不安定でしたが、良い曲な事には変わりないんで。


06.バラライカ


2007年、予想以上にこの人が背負うものって大きくなっていく様な気がするし、この数ヶ月、それに見合うくらい急激に成長してきてると思う。また一年後には、まったく違う久住さんがそこにいるんだろうなぁなんて思うとゾクゾクするよね。まだ、年始だけど。


10.香水(新垣・亀井・道重)


がきさんがいてくれてよかった。っていうかこの三人でよかった。そうでなきゃ石川さんがいない事に耐えられないもの。梨華ラップ、聴きたかったなぁ。ここは本人の選曲だろうなぁっていうのもわかるし。こういう時こその代役柴ちゃん違うんかと。


11.大きな愛でもてなして


この曲は単純に良いなと思う。頭おかしくなりそうだよね、これ。つんく♂さんの狂気がほどよくでてていいんじゃないっすか。


14.寒いから冬だもん!~どうもこうもないっすよミキティ


萩原舞さんってすごいよね。もうアニメーションやん。藤本さんは貫禄勝ち。これくらいのテンポの曲が一番声も伸びて本人も歌ってて気持ち良いんじゃないかしら。


15.コタツの歌~jyuken story~


子供が背伸びして大人っぽくするかっこよさとかかわいさみたいなのもあれば、大人がわざとかわいいオンナノコを演じるおかしさだったり愛おしさもあると思うけど、この曲の吉澤さんは等身大って感じがするし、そこにいるのはやっぱりかっけぇ大人な女性なんだよなぁ。


16.胸さわぎスカーレット


好き。♪胸騒ぎスカーレット の「レッ」で上がる感じが好き。あとりーちゃんが見るたびにかわいくなってくのが恐ろしい。


18.スッピンと涙。


大人。辻さんファンとしては色々考えさせられる選曲なんでしょうか。でも、私はこの曲好きなんで、単純に嬉しかったですね。そんな辻さんの歌声は、まだまだ子供だけれど、けれども辛い恋愛を乗り越えてちょこっと大人の女に足を踏み入れかけた女子高生って感覚。後藤さんは女子大生くらいのニュアンスだったので(当時)、このカバーは歌い手の個性がしっかり出てよかったんじゃないのかなと思います。


19.愛すクリ~ムとMyプリン


先にああ言われちゃうとね。心なしか、っていうか結構体調悪そうだったし。私は2006年にバニーガールで歌い踊る事って必ずしも世に蔓延る「エロカッコイイ」とか「セクシー」みたいなものに分類されるものじゃないだろうと思ってて、ぶっちゃけ本当にセクシー路線でやろうと思えばやれるのに、あえてあそこにいく意味って別にあるはずなんですよ。石川さんと岡田さんの種類の違う間抜けさがあって、三好さんのそこはかとない懸命さがあって、最後に石川さんの「やりきって更に超えてくる」あの感じを踏まえて、やっと成立する何かがね。今回のちょっと悲壮感みたいなものが勝ってる雰囲気の中で、果たしてこのニュアンスがちゃんと伝わっていたかどうか。


21.Ambitious!野心的でいいじゃん


この曲の田中さんはとにかく少年っぽくて、そんなかっこよさがうまくはまってるんじゃないでしょうか。でも、この布陣から吉澤さん抜けたらどうなっちゃうんだろ。どんな飛び道具も飛ばす人がいないと成り立たないんだから。もちろんがきさんに一層の負担がかかる事は間違いないけど、個人的には田中さんがもう一皮剥けてくれればいいなぁと。がきさんよりも一歩引いた感覚で、藤本さんより一歩近い距離感を持ってくれたら、吉澤さん以降の娘。の歴史もまだまだ安泰だと思うわけです。モーニング娘。の天才っていう素質の片鱗はもう見せ付けられてるんで、後はチャンスとタイミングでしょう。それを待つだけです。


22.Do it!Now


今回のハイライト。今のモーニング娘。が歴代の娘。の中でもいかにバランス良かったかがよくわかるパフォーマンスだったんじゃないでしょうか。DINはもっと大切に歌い継がれていい曲だと思ってるんで、こういうタイミングで演られると余計にグッときちゃいますよね。


23.踊れ! モーニングカレー


ライブを盛り上げるための曲っていうのはハロプロに限らず、どんなバンドやアーティストだって一曲は持ってるものだけど、手を変え品を変えこうも会場がしっかりあったまる曲を作り続けるグループもなかなかいないんじゃないか。こういう合同コンだとどのグループもそういう系統の曲を出してくるけども、頭一つ抜けてる感覚はあったかな。セクボでいいところをあえて、な訳だし。一手間かけてますよねカレーだけに。お後がよろしいようで。


24.愛の園~Touch My Heart!


出た。出ちゃったよ。何でこの曲で石川さんいねぇんだよ。でもきたねこれ。映像やら曲を聴くにつけ、モーニング娘。おとめ組って完璧すぎやしないかいとっていうか愛の園の完成度すごくね? なんて今更ながらに感じることが多くて、ライブ行ってみたかったなぁと思ってたとこで聞けて良かったです。テンションめちゃめちゃ上がったわ。


25.Say Yeah!~もっとミラクルナイト


今回のライブのピークを迎えた曲。重ピンクこはっピンクが「青春を謳歌する諸君に告ぐ~」と我々をアジってきた瞬間に両手を突き上げて声出しちゃったもんね。もちろんあの時の辻ちゃん加護ちゃんはもういないしその存在感って言うのは凄まじいんだけど、時間って言うのは必ず過ぎていくもんだし、人っていうのは時間と共に成長していく訳で。時が巡って再びこのセリフを背負うに相応しいコンビが出てきた事の意味だったり、ここにいる辻さんやここにはいない加護さんに想いを馳せたりしました。


とにかく、開演前はあんなにカオティックだった会場が、モーニング娘。、ひいてはつんく♂の曲というものをキーワードにして一つに収斂されていく様は非常に面白い空間だなと感じましたね。これ見てて本当に楽しいのはつんくさんその人なんだよたぶん。自分の作った曲でこんなに大勢のお客さんを意のままに出来るっていう、その快感はちょっとはかりしれないものがあります。


そんなこんなで、新年早々いいもの見させてもらいました。ニート的なポジションに落ち着きつつあるワタクシではありますが、少なくとも吉澤さんの卒業を見届けるまでは死ねないので、もうちょい頑張って生きてこうと思います。