それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

ほおづえをつくオンナノコは、恋の始まりを知っている。

 

大声ダイヤモンド(DVD付)

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ついについについに、この言葉を言わざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。その言葉を言うのに、何だかずっと抵抗があって、ここまですごく遠回りをしてきたように思います。(だって好きだよ? 好き。言えるわけないじゃん。)でも、でも、僕が僕であるために、この衝動に素直になろうとおもいます。今すぐ僕にできるのは、この想いを言葉にすることだけ。もうどこにもこの衝動も感情もしまっておけないからっっっ!!!!


AKB48 大声ダイヤモンド


【MV】 大声ダイヤモンド / AKB48 [公式]

 

うわぁぁぁぁぁ好きだ、好きだ、大好きだ!!!!! めっちゃキラキラしてるよねそうだよねそうだよね絶対きっとそうだよね????!!!! こういう明らかに「あれ」が「詰まってる」楽曲と映像見せ付けられたらもう完敗ですし服従ですし恐縮ですし梨本ですし秋元ですし。こういう「あれ」に弱いからこそ、今までは逆にあれ具合のあざとさみたいなものが透けて見えて、抵抗があったんですきっと。だからそっちには行けなかった、というより行かなかったんですけど。でももう、ここまでストレートに「あれ」をぶつけてこられたらもう避けきれないよ。直撃だよ。交通事故だよ。顔も名前も声も一致しないし、出逢って間もなさ過ぎるし、彼女等のことなんて何にも知らないに等しいんだけど、でももう理屈じゃねぇんだよ。あのな、俺もう好きなんだよ。好きになっちゃったんだよ。知らねぇぞもうどうなっても。



何が凄いって、男子が想像する女子校の雰囲気やエッセンスの全てが詰まってるんだよこれ。文化祭っていう非日常が作り出す、訳わかんないパワーというか若さというかキラッキラしたあの感じ! PVのど頭からいきなりパワー全開。突然の大抜擢からのドセンターかつピンのジャケ写なんていう重責を担わせるに相応しいオーラがっつんがっつんの松井珠理奈さんと、前田さんが交錯するシーンなんてもう、ここだけでいくらでも今後の展開とか妄想できるでしょ。つぅか、なんだあの松井さんのリハウスガールっぷりは。あの「一筋縄じゃいかない優等生」っぷりはすげぇだろ。騒げや、お前らもっともっと騒げや。渡辺さんの「私ムリ! だって好きだよ?好き。言えるわけないじゃん。」とかもうね、あの適度なダルさを込めたニュアンスとか完璧。でもって、その後のシークエンスが怒涛。女子生徒たちの群れがモーセ十戒のように割れていき、そこをクソビッチことファッキンセレビッチこと篠田さんがガムをくちゃくちゃ噛みながらゆったりと登場。僕みたいな初心者にとっては、このあまりにわかりやすい登場の時点で既に失禁ものです。しかも、そこで後輩が恐れをしらない表情で彼女を仲間に勧誘! ドラクエで言ったら、オープニング明けのレベル1でいきなりデスピサロを仲間にしようとしてるようなもんですよこれ。その後どうなるのかと思いきや、すぐさまダンスシーンでの麻里子様のあの人懐っこい笑顔! 緩急! 笑いの基本でありピッチングの大原則!! アイドル界の山本昌やで。そして、もうさりげなく麻里子様なんて呼び方をしてしまっている自分に戦慄。魔性やなぁ。


このPVの中で秀逸なのは、宮澤さん率いるダンス部の描き方。自分の高校時代を思い返しても、女子のダンス部ってあんな感じだったもん。クラスのお遊戯的なダンスをしっかり指導し、まとめていく姿。宮澤さんの野心溢れる表情には一発で失神させられましたし、秋元さんの……つかなんだこの娘。え、いままで存在すら知らなかったことに軽いショックっていうか衝撃なんですけど。ちょっとこれオカロとかそんな生易しい言葉で表していい娘じゃねぇだろ。体つきとか表情の作り方とか、あれじゃねぇか、もうミラジョボビッチ級じゃねぇか(褒め言葉)。いやまじでハリウッド級だろ。いまこんな若手アクション女優いねぇぞ。もうここまできたらアンジェリーナだろシガニーウィーバーだろ(褒め言葉)。そしてここでも繰り返される松井さんと前田さんの対比。「できちゃう」松井さんに「できない」前田さん。アイドルとしての立ち位置までもが透けて見える構図だ。そしていよいよドラマパートの山場である、宮澤さんVS前田さんのケンカ。ダンスを教えてもらってるのに「下手下手って、そっちだってマジメに教えてんのかよ」と、自分の出来なさ加減を責任転嫁する前田さん。そんな弱気な彼女に掴みかかり、宮澤さんは「受験受験言ってんなよ、マジ」と吐き捨てる。あるわぁぁぁぁぁぁぁぁ、あるわーこのシチュエーション!!!! この短いセリフの遣り取りだけでもうお互いに感情移入できる上にもう今までの背景が見えちゃうっつうのが凄くね?すげぇよすげぇ。今年のオレデミー賞候補筆頭にあがるシークエンスでございました。


そしてもう。動画でいう4:04における前田さんのほおづえ姿。爆笑。嗚呼。ついにこの言葉を使ってしまった。恋とか愛より、僕にとってはこの訳わかんねぇおもしろさっていうか、思わず笑っちゃうこの感じが何より愛おしくて。この感覚は久しくハロプロにしか感じていなかったものなのに。それにしたってマジあの表情は爆笑以外何のリアクションもとれねぇだろ。正解それしかないだろ。間違ってるのか、俺が間違ってるのか。知らねぇよバカ。面白いからお前が好きなんだろうが。いいんだよ俺にとってはそれだけで。もう何に怒ってるのかわかんねぇけど、無駄にケンカ腰になっちゃうくらい愛しちゃうじゃないですか。好きすぎて、なんだかもうイライラするくらい好きだ。とにかく愛おしいんだ大声ダイヤモンド!!!!


大好きだ 君が 大好きだ

僕は全力で走る

大好きだ ずっと 大好きだ

声の限り叫ぼう

大好きだ 君が 大好きだ

息が苦しくなるよ

しまっておけない 大声ダイヤモンド


そして大団円。吹っ切れた前田さん。宮澤さんとの和解。言葉はいらない。笑顔でマイクを受け渡す。「友情・努力・勝利=青春」の数式の完成!!!!!!! そして繰り返される「好きって言葉は最高さ!」 そんなリフレインが叫んでる。つまりは、ザ・クロマニヨンズにおけるエイトビートのような、現代における人生賛歌でありクソッタレな日常に風穴あけるアンセムであり全てを受容していくしかない俺らのストレートなロックンロール現象なんすよ。ただ生きている。生きてやる。呼吸を止めてなるものか。だから、息が苦しくなるよ。大好きだ、君が大好きだ。声の限り叫ぼう。しまっておけない


勇気を出して言おうよ 黙っていちゃそのままさ

恥ずかしくなんてないんだ 好きって言葉は最高さ

好きって言葉は最高さ

感情吐き出して 今すぐ素直になれ!