それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

「借りぐらしのアリエッティ」

六本木ヒルズ/監督:米林宏昌


 ジブリ待望の新作。主人公が小人っていうのはもちろんなんだけど、世界観としても展開としても小規模でミニマムなお話。それでもこれだけ惹きつけられる作品に仕上がったのは、やっぱり世界観が作りこまれているから。穏やかな雰囲気の中で物語の起伏を作り、最後までそれを保ち続けるというのは、相当な技術がある証拠。キャラクターではなくて世界観が描けているアニメっていうのはやっぱり凄いと思うので、また新作が楽しみになるのです。(2010のえいが その9)