それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

無邪気で無自覚に無敵なアイツに恋しないだなんて絶対に無理!

 

会社から帰って、ご飯を食べて一息ついて。お風呂にでも入ったら次の日に備えてあとはもう寝るだけ。それが日常。でも何故だかその日はゲームでもやってみようかななんて思って、けれどもそれにもそこまで熱くなれないから、ちょっとテレビのチャンネルを変えてみて。そういえば、テレビも最近全然観れてないななんて思いながら。そしたら

 

え、なにこれ。なんなの。ちょっとあんまりにもあんまりで衝撃的過ぎて、もう目が離せなかった。これはもう運命だったと諦めるしかないなっていう、そんな感覚。もうこんなにきらっきらしてるだなんて知らなかったぜスマイレージ!!!!! 何が素晴らしいって無邪気っていうか、いい意味で子どもっていうかいい意味で無自覚なんだよ全てにおいて。


まず初っ端は「ハピもの」と称してスマイレージメンバーの好きなものを紹介するコーナー。一品目は小川さん推薦のアイス的なもの。当然のようにメンバー順々においしい的な顔だったりコメントだったりを振りまくわけだけど、前田さんまさかの無言、からの能面! まさにパンク! だってリアクションが片頬を膨らませてるだけだからね。すげぇよ。ただ何ってかわいいから全てOKなんだけど。2品目はその前田さん推薦のさきいか。どれくらい好きなの?というベッキー氏の問いかけに対して、「こんくらい(手を広げて程度を示して)好きです」と答える前田さん。何って「こんくらい」っていう手の広げ方が全力じゃないとこがすげぇ。適度な力の抜き加減。その後、他のメンバーが「地球くらい」→「宇宙くらい」→「宇宙規模」とフォローしてたのが泣ける。「銀河くらい」っていう言葉のチョイスができる福田さんはさすが。


続いては「ピースのアイドル強化宣言」ということで、自己紹介の特訓コーナー。ここは当然のように福田さんの独壇場。

私は自分のことをシンデレラの生まれ変わりだと思っているんですけど、ガラスの靴のような透明感でみんなを笑顔とパワーにしたいと思います。そんなシンデレラの生まれ変わり、高校1年生15歳、かにょんこと福田花音です。

まず、自己紹介なのにシンデレラの生まれ変わりだと「思っている」っていうまさかの心情吐露から入るとこがすげぇ。まさにブログ世代のアイドルや。そんでもって「ガラスの靴のような」っていう比喩の繋ぎ方が巧みなのは当然のこと、「透明感」っていう相手が自分に抱くであろう感情までコントロールする小悪魔っぷり。で、実質的には「そんな~」以降だけで自己紹介が完結しているところであったりだとか「シンデレラの生まれ変わり」ってシンデレラ、フィクションや!!だとか、そんな無粋なツッコミを受け付けない完成度がロックンロールっていうかもはやクラシック。でもこのコーナーで一番おもしろかったのは、前田さんが普通に自己紹介をして「てやんでぃ!」っていう決めゼリフを言う前に小川さんが拍手をかぶせかけてぎりぎり踏みとどまってた所です。


で、ここからがメインディッシュ。アイドルの隠れ特技を紹介するコーナーで彼女等が放った切り札は「エアジェットコースター」と「エアオバケ屋敷」なるもの。この芸はアイドルにとって相当危険なはずなんだけど、部分部分を的確に処理してるのがすげぇ。例えばエアジェットコースターなんて、チケットを買うところから席決めまでよくあるアイドルのリアクションを完全に模写しちゃってて、要するに「嘘」を暴いちゃってるんだけど、これってややもすると自分の首を絞めてるのも同然なわけでしょ。でもジェットコースターがいよいよ加速していく件からは、みんなが席から離れてクルクル回ってるっていう「ファンタジー」の世界に持っていくことによって、リアクションの「肝」は壊さないっていうね。もちろんこれはリアクション芸をメタ化したものなんだけど、あれをあんなに無邪気にストレートに無自覚にやれるの他にいねぇだろ。アイドルっていう存在を意識的にメタ化していたのが松浦亜弥だった訳だけど、スマイレージはそのメタ化を明らかに無意識にやってのけてるのがすげぇ。松浦さんはデビュー時から明らかに大人だったけど、スマイレージはもうどう見てもいい意味で子供だからね。「こうやったらおもしろいでしょ?」っていう外向きの視線じゃなくて、「こうやったらおもしろい!」っていう内向きの視線なんだなきっと。だから嫌味がなくておもろい。これってもうやっぱり辻加護のアティチュードでしかありえないと思うんだけど、どうだろうか。


で、新曲の「同じ自給で働く友達の美人ママ」のPVに辻希美が出演していることであったりであるとか、曲も振り付けも頭おかしいこととか言いたいことだらけなんだけど、これはまたPVを観ながら書きます。