それにはあまり意味がない

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HKT48のおでかけ! #153 HKT48歌唱力チェック感想

何を隠そう、私はこの「HKT48のおでかけ!」でHKT48のファンとなった人間だ。指原さんと後藤さんが「ゆるいアイドル番組を観てツッコんでいる」構造が抜群で、オタとMC2人が同じ目線でVTRを見ている感覚。岩尾さん言うところの「知らん子の収穫」を、絶妙な力の抜け具合のトークでサンドイッチすることで番組として成立させているこのバランスも絶妙。何せベストカップルMCが誕生した番組ですし。書き出すと止まらなくなるくらいおでかけ!愛が溢れてしまうので、今度がっつりおでかけ!論を書きていきたい。

 

さて今回は「歌唱力チェック」と題して、メンバーが年代別アイドルソングカラオケで勝負する企画。 審査員はおなじみ、中洲の「おネエ」様方。

冨吉明日香(ピンクレディ「渚のシンドバッド」) VS 山本茉央キャンディーズ春一番」)

山本さんが歌う前に「ちょっと歌が心配なんだよなぁ。下手なんですよね」と指原さんがつぶやくところが、彼女がバラエティクイーンである証拠だ。HKTを知らない視聴者役としての後藤さんに対して、VTRの見どころを伝えるフリになっている。さりげなくネタをフルのって難しくて、アイドルでこれできる人ってあまりいないように思う。だからこそ今の地位があるんだろうけど。もちろん、単純にさっしーが山本さんを心配している優しさという側面もあって、そこもめちゃ魅力的。

 

我が愛しの冨吉さんに関しては、指原師匠からのダメ出しも含めて最後に書きます。

森保まどか松田聖子夏の扉」) VS 松岡はな中森明菜「DESIRE」)

 歌いだしの森保さんのかわいさがえげつないレベル。超絶かわいいって、こういうこと。オタはもっとこのかわいさを騒ぎたてていいのに。ラストの「アイドルになった気分でした」も一言でオチてて優秀。あと、罰ゲーム時、シュークリームが森保さんのスカートに落ちたのを見て、「あっいけない…白いの飛んでる」と下ネタをだてる指原さんはロック。

 

後藤さんの「森保はツンケンが取れてきて良いね。非常にいい。かわいいです。非常にかわいいです。」ってセリフが全て。それにしても後藤さんの「HKTのこと知らないけど、成長を見守ってきていて変化に気付ける」立ち位置の取り方が巧みすぎてえげつないレベル。天下取れるMCって、こういうこと。

 

そんな後藤さん注目の松岡さん。オタ界隈でも明らかに注目度・人気も急上昇していて、キラキラ感がやべぇ。「もうすぐ爆発する」オーラしか感じない。サビに入る直前、カメラマンが寄ってくることに気づいて目線を送り、はにかむところのかわいさとか、この世のものではないのです。「信じられへんくらい」かわいい。このかわいさは異常。異常事態。かわいさ非常事態宣言やで。

荒巻美咲国生さゆりバレンタイン・キッス」) VS 今村麻莉愛(Wink「愛が止まらない」)

 2人のマスコット感ったら。反則。今村さんは、今人間界で最もサンリオキャラクターに近付いている。

熊沢世莉奈広末涼子「MajiでKoiする5秒前」)VS 田中優香森高千里「私の夏」)

指原さんが広末さん世代じゃないことに驚愕。若ぇ。熊沢さんの目元が昔付き合ってた人に似てたことに気づいて死にたくなった5秒前。田中さんが指原プロデュースで「おっぱい放り出す」キャラになる2か月前。まぁ、その前に指原Pが尻放り出してきたのはご愛敬。

村川緋杏 (ももいろクローバーZサラバ、愛しき悲しみたちよ」)VS 矢吹奈子モーニング娘。LOVEマシーン」)

 村川緋杏様のももクロ歌唱観た!? 表情とかあの全力感とか、未完の大器感半端ない! 後藤さんの「上手い云々の前に、声が大きいのが良い」っていうアドバイスもさすが。アイドルのバラエティ担当って難しい立ち位置で、谷さんにしろ中西さんにしろ小笠原さんにしろかなり苦労しているように見える。だからこそ、「一生懸命の代名詞」であるところの梅本さんの後継者として緋杏を評価する、大人の優しさと期待を感じてほっこり。「おもしろい」を意識しすぎることなく、まずは「やりきる」こと「一生懸命やる」ことから、というメッセージ。

 

矢吹さんはホステス。矢吹さんの子役感をホステスというキャラ付けに変化させてきたのは興味深いし、その方が今後色々いじりやすくていいと思う。

 

後藤さんの番組構成について。VTR冒頭では、ゲストのおネエの皆さまに「前に出すぎ」「ネエさんばっかり撮らんでええから」「HKTもっと写して」と落としておいて、終盤にきて「(番組が)ネエさんに助けられている」「ネエさんがいてよかった」「1曲ずつコメントするの大変ですよ」と持ち上げてと、台本なしにここまで番組の流れを作れるところがプロ。

VTR後の指原・後藤トーク

アイドルとしての個性の出し方について。後藤さんがバラエティのカラオケ企画では「上手い」かどうかなんてどうでもいいことで、その意味で一生懸命やり切っていた緋杏を評価するコメントをしたところに、指原さんが「そういうところが冨吉のダメなところ」と突然公開ダメだしをぶっこむ。今回の企画を無難にこなした冨吉さんに対して、指原さん曰く「どこかでアイドルになりたい自分がいて、かわいい部分を見せたくなる」けど「おもしろいことをしろ、と言っているわけではなく、やりきって踊ったり思いっきりやってほしい」とのこと。熱ぃ。さっしー熱いわ。

 

ここでわざわざ冨吉さんの話題をぶち込んだことこそ、冨吉さんへの期待の表れ。昔の指原さんにも「1割、心の中に前田敦子に見せたい自分がいた」というエピソードだったり、こういった企画で個性出すことの難しさの話だったりとか、もうこのパートって視聴者じゃなくて直接冨吉さんへ語りかけてるから。こういう優しさ(と厳しさ)が指原さんの指原さんたる所以だし、信頼できるところ。この放送は絶対冨吉さんに見てほしい、と思ったところで今回のおでかけ感想終了。2000字超って尋常じゃない。

 

おでかけMVP:村川緋杏

(2016.02.10放送)