それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

HKT48 vs NGT48さしきた合戦 #8 息切れカワイイ選手権感想

今回のさしきた合戦は「息切れカワイイ選手権」という、簡単なゲームをチーム全員が成功させなければいけない企画。ゲストは三四郎のお2人。今の売れっ子っぷりを見てるとゴッドタンの業界注目度の高さえげつないなと痛感します。

 内緒で旅立とうとする彼を100回叩いてカワイイ一言

松岡はなさんに言及するのは難しい。感想書くたびに「かわいい」しか言葉が出てこないもの。俗に言う「今推さなかったらいつ推すの?」状態。アイドル好きなら一目でわかる輝きが今の彼女にはあるし、時期的にも総選挙前の最高のタイミングに仕上がってきていて、これも「持ってる」。HKTのてっぺん(先頭集団)まで駆け上がるだろう逸材だし駆け上がらなきゃいけない存在。だんだんメディアでも素が出てきてて、優等生タイプに見えて以外と生意気リップスな性格もヲタに愛されそうな気配しかない。神志那結衣さんは去年の総選挙におけるシンデレラガールだったけど、今ではしっかり視聴者に印象付けられる技術が伴ってきている。サンドバッグを殴る件がややだらけるなと感じ取り「髙山 VS ドンフライ」戦のムーブをぶち込んできやがるし。後頭部を掴んでの右ストレートにはカワイイ要素が1つもないわけだけど、そのギャップが良いのです。

 引っ越し業者になって段ボールを7個運んでカワイイ一言

これも毎回書くことになってしまうけれど、やっぱり指原さんは優しい。指原莉乃の半分は優しさで出来ているといっても過言ではない。過言だけど。その優しさに触れたのが、今や「AKBのセンター」宮脇咲良姉さんとNGTの「面白い顔」山田野絵さんの対決。対決の勝者しか「カワイイ一言」を言えないシステムになっているのですが、当然、現状では宮脇さんの方がファンが多いわけです。そこで、指原さんはあえて「山田と咲良だったら咲良のかわいい言葉見たい」「わかってる? 山田」「視聴者はどちらが見たいかを考えて勝負して」といじってあげる。このいじりによって、山田さんは勝っても負けてもどっちに転んでも展開できておいしくなるし、新人であるところの山田さんの緊張感を解いてあげたり、先輩に対して変に空気を読んでしまうことを防いでいるという凄まじい優しさ。番組内・ステージ上でこのレベルでメンバーをフォローできるメンバーは彼女しかいないので、まだまだ指原莉乃HKT48に欠かせない唯一無二の存在だと思うのです。

 

食少女は我が愛する「いもむchu!」の3人(冨吉明日香駒田京伽坂口理子)。内容が濃密過ぎて泣ける。先頭で引っ張る坂口さんといじられつつ話題をふる冨吉さんと真ん中で微笑んでる(けど頭の中では色々考えてる)駒田さんの関係性。冨吉さんが「私は本当はいーちゃん後藤泉さん)と同じタイミングで卒業しようと思ってた」「選挙で圏外になってもう諦めるしかないのかなと思って」「私はHKTにいてやりたいこととか、達成したいこととかあるのに、そうやって、逃げじゃないけど、そういうのはやっぱ違うなと思った」「ファンの人の気持ちになって考えたら、今までこうやって一生懸命応援してくれるから、ここで私がその夢に背を向けるわけにはいかないなと思ったから」 とステーキをぱくつきながら丸い顔で超良い話を熱弁してるところに、すぐさま坂口さんが「超かっこいい。(ちゃらく)夢に背を向ける」と和やかな空気に持ってく、この関係性の素敵さね。この3人が共通して持っている、後藤さんの決断を尊重する感情と、「けれども自分は」という意志の強さ、そして優しさがにじみ出ていて素敵だなと。冨吉さんの「HKT一本にして、ファンの人と一緒に夢を叶えたいなと思って」という一言の重み。駒田さんの「親に恩返しをするまでは」という一言の重み。これで彼女達を推さなきゃいつ推すんですかと。今こそ推し時ですぜ、いもむchu!ファンの皆様。

 

ただその後の、選抜発表時に冨吉さん、岡本尚子さん、植木南央さんが落選後に部屋に残されて「新ユニット? カップリングの選抜?」と期待して、周囲も「おめでとう」的な空気感だったのに、結局はただの落選後インタビューだったっていう話が、あまりに「らしくて」爆笑。そこに駒田さんは呼ばれてないのも「らしい」し。良いエピソードだったなー。

 

最後の谷さんとの電話も切ない。カオス公演のレッスン中だったけど、彼女の繊細さが透けて見えて。今回の食少女を見て、改めて「DOCUMENTARY of HKT48」が観たくなった。いーちゃん卒業シーンにおける谷さんの涙の美しさ(儚さ)であったり、冨吉さんの心境だったり、より深みが出てくるから。「いつまでも 居ると思うな アイドルは」ですから。いもむchu!がいつか報われることだけを祈っているのです。

 

(2016.02.29放送 HKT48 vs NGT48さしきた合戦 #8)