それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

男の子にも

あると思うんです。スカート、ひらり ひるがえし走りたくなる時が。という事で、パンツ丸出しで行ってきましたよ、AKB48を見に聖地アキハバラへ。とは言うものの、本当は今年前半に行ったレポを書かないままだっただけなので、今の公演形態とは異なってるかもしれません。また行かなきゃねってそんな人生、どうなん。ねえ 神様 もう一度 時間(とき)をリセットしてください。そんな気持ちでほぼ日刊ニート新聞刊行中@郁ですおはようございます。


AKB48

http://www.akb48.co.jp/index.html


平日夜の公演にも関わらず、客数は180名強で劇場満杯状態。客層は20代中盤~50代まで様々。サラリーマン風の男性が目立つ。小屋には構造上の大きな欠陥があり、客席に大きな柱が二本立っている。この柱によって客席が上手下手センターと強制的に区分けされている。この柱によって、ステージを見渡す事が困難に。その代わり、ステージの端は客席にせり出しているため、かなり近距離に演者が接近する仕掛けになっている。ライブは80年代王道アイドル風。ここはプロデューサー秋元康の本領発揮というかこれしかできないというか。でもこーゆー仕事させたら、やっぱりさすがっちゃさすが。劇場が狭いため、MCはかなりのカオス状態。全ての発言に客席からのレスがつく。曲間も踊ったり叫んだり、いわゆる世間一般が想像上する「アイドルライブ」がそこにはある。そこも含めて一般層はテーマパーク的に楽しめるだろうし、コア層としてもある種の安心感を持ってアイドルの世界に浸れるという雰囲気があった。


「会えるアイドル」というコンセプトを前面に打ち出しているだけあり、公演は毎日行われている。1000円で一時間半強観れるライブとしては、それなりの完成度を誇っていると感じた。そこにはアイドルとしての「虚構性」や「確信犯」的な楽しみという感覚は薄く、ある意味で「動物化」された消費のされ方をされているという印象を受けた。肉体的というか、何というか。肉体的だと動物化とはまたずれちゃってるんだけどね。大雑把にまとめると、ASAYANを劇場で、生で見せてるようなイメージかな。パフォーマンスの面でも、日々成長を見届けてるっていう感覚を客に持たせたいんだろうし。「俺のAKB48」「俺達の~」っていう感覚を持たせるために、「毎日会える」っていうイベント性を設定して、メンバーを大人数にする事で、接点というか萌えポイントをなるべく創出していくと。さらには1軍2軍制みたいなストーリー性(大きな物語)を持たせて。最初から大きなタイアップ(docomoやらフジテレビやら)がついてたから、インディーズからメジャーに駆け上がっていくっていうシンデレラストーリーも規定路線で作り出す事ができまっせ、と。怖いわー秋元氏。公演見に行った時も劇場の一番後ろで全体を眺めてたら、たまたま秋元氏が隣に来てて。ちらちら横目で観察してたんだけど、全くの無表情で舞台を見つめてたからね。プロデューサーって言ってもつんく♂師匠とはまた一味違った感触。


それにしても「スカート、ひらり」はずるいわ。公演見てても、この曲だけはばっちしインプットさせられちゃったし。曲調も歌詞もずるいよ。「♪女の子には スカート、ひらり ひるがえし走りたくなる時がある」ってさ。歌詞書いてるのあのおっさんだってわかってても、ここの歌詞の狙いどこも透けて見えてても。「こういうの、好きなんだろ?」っていう笑顔がもうむかつくのに、それでもグッときちゃうこのドM具合というかパブロフ状態に死にたくなりつつ。でもやっぱり私はモー娘。の方が好きですって何だこの締め方。