それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

モーニング娘。八期オーディション


ホッとした。オーディション合格者として「彼女」が扉から出てきた瞬間、そう切に感じました。初めてモーニング娘。の増員を経験する身としては、やっぱりどなたが入ってきても応援したいというか、もうとにかくじっくり温かく見守っていく所存だったんですけども。だもんで、あんまり事前の予想めいた事は書かないでおこうと思ってたんですよね。ただ、友達と話してた中ではやっぱり光井さんと吉川さんで鉄板ちゃうんかと。っていうか是非入ってきてくれと。そんな願望を込めた目で、今日は固唾をのんでハロモニを見ておりました。


最終オーディションの舞台は、歴代のメンバー達も様々なドラマを作ってきた合宿。今回も一泊二日の短期間とはいえ、見所だらけの一時間になってましたよ。夏先生に菅井先生の登場で、参加者の一挙手一投足が一気に輝いていくのが見て取れて。素人からタレントへ少しづつ変容していく、そんな様に思わず見惚れてしまいました。それにしても、あのお二人は画面から伝わってくる説得力が違いますよね。指導している姿から滲み出てくるオーラ感があるというか。それに比べてつんく♂師匠のコント感は凄いよ。画面に出てくるだけで急にそのシーンがうさんくさくなるからねぇ。そこである意味ではバラエティの体裁を保ってるというか、モーニング娘。的なニュアンスを保ってるというか。やっぱそういうとこ大事よね。虚構的な、さ。


改めて全体通して見直してみると、やっぱり「彼女」が選ばれるべくして選ばれたっていう番組構成でしたね(当たり前なんだけど)。歌や踊りが既に一定のレベルに達している佐藤さん・増田さんと対比させておいて、未完成がゆえの可能性を浮き彫りにし、そして絶対に「モーニング娘。」になるんだっていう強い気迫(歌詞をローマ字で二回書いてきてたとことか特にね。そこで精神面を怒られてた増田さんが、後に選考辞退してたのが印象的。「モー娘。が好きだから」の後に続く言葉が見つけられない姿は、ある意味残酷に映りました。プロにはわかっちゃうんだな、みたいな)を見せつけると。レコーディング審査のシーンにて、満面の笑みを浮かべながらつんくと対峙する「彼女」の姿が映し出された時点で、モーニング娘。入りをほぼ確信してました。


やっぱりあの中から「モーニング娘。」を一人だけ選べって言われたら、「彼女」がベストな選択だったと思うんですよね。過不足なくモーニング娘。的DNAを持ち合わせているかの様な印象を受けます。久住さんとはまた違った意味でミラクルな逸材なんじゃないのかなと。歴代モーニング娘。が共通して持ってる芯の強さを感じるんですよね、「彼女」には。あーこんなん書いてたら「これから」が楽しみで仕方なくなってきたよ。わくわくするね本当。あ、あとアジア云々はつんく一流のナゾかけなので、適当にあれこれ言いながら楽しんどけばいいと思います。猪木発言みたいな感じで弄っとけばいいんです。ここでただ「キレイでカワイイ子」をいれてたら怖いとこだったけど「よくわかんないけどどうしても気になっちゃう娘。」を加入させたって事は、つんくさんはまだまだ僕らを楽しませる気満々だぞっていう一種の決意表明なんだと思うんで。


とにもかくにも、今日から光井愛佳さんがモーニング娘。に加わりました。ただただ、おめでとう。そんな言葉しか出てこないです。久住さんが光井さんを呼び出して「光井さ、あんたはヤバイって思ってる? そんなんだったら、私は一緒にやっていける自信ない」なんてヘラヘラしながら、でもちょっとだけお姉さんの自覚を持った表情で説教している姿を夢想しつつ。


ちなみに。


キレイでカワイイ吉川さんがどうしても諦めきれなくて今一度ハロモニを見直してみると、ちょっと気になる点が。最終審査の観客を入れての歌審査のシーンで、何故か吉川さんと佐藤さんがほぼ同じ衣装を着て歌ってたんですよね。発表前にも一緒に話していた様子でしたし、これは何かしらの展開を期待してもいいのかなぁと、ちょこっとだけ思っています。合格発表も一人づつ別室に呼び出されていく形式だったので、光井さんが娘。と対峙している裏で、何がしかの物語が展開してても全くおかしくないのかなと。まぁこれはこの二人だけに限らず、花田さんも奥村さんも含めての話ですけどね。


娘。結成10周年で、落選組がユニットを組んで……っていうアングルは結構燃えるものがあります。つんくさんも自分で会社を立ち上げて、そこに話題性のあるタレントやユニットが是が非でも欲しい時期でしょうし。こちらの方は期待しないで今後の展開を見ていきたいなと思います。