それにはあまり意味がない

自由に生きて、強く死ぬ。

好きなら好きっ!

今、TBSでやってる駅弁刑事ってドラマに(このタイトルなり内容なりにも色々言いたいことはあるけれど、それはひとまず置いておいて)、遠藤久美子が出てるんだが、なんだこれ、ただの美人さんやないか。めっちゃかわぇぇしめっちゃお美しいやないですか。エンクミ世代の私としては、っていうかそんなことより、「エンクミ」って響きがなんだかとっても懐かしくてスウィートやないですかそんなことないですかそうですかすいません。エンクミ世代の私としては、なんとも嬉しい限り。別に、あの頃、特別にファンだったわけじゃないんだけどね。


好きなら好きって言わなきゃだめ、って鼻歌を歌ってみる。この曲はなんだかずっと忘れられなくて。最近じゃ、エンクミの曲だなんて誰もしらないから、みんな?顔だ。好きなら好きって言わなきゃだめ、って小声で呟いてみる。確かに、あの頃のエンクミは告白を待つタイプじゃなかったような気がする。そんなイメージに沿って作られたいわゆるふつーアイドルポップ。「言わなきゃ」ダメなんだよな、言わなきゃ。


ジュディマリなり川本真琴なりを何度も焼き直したようなメロディが、特に深みもなさそうな歌詞が、それでもこんなに年月を重ねても私の心に残っているのです。それはもうさ、遠藤久美子っていう人間そのものの力だろうよ。遠藤久美子がある人生のひと時を「エンクミ」っていうアイドルとして過ごし、誰かに何かを刻み付けている。それって物凄いことでしょう。技術とかじゃなくてさ、アイドルって生き様を、人間の人生を売り物にしてるわけじゃないですか。それは一歩間違えれば物凄い危うい、細い糸のような道筋なんだけれども、その瞬間の彼女に宿った輝きは永遠に残り続ける。諸行無常で儚くて残酷で、だから美しいでしょ。


エンクミ」は必ずしも遠藤久美子とイコールではないし、今、ドラマに出演していた遠藤久美子はもう「エンクミ」ではない。けれど、確かに遠藤久美子はテレビの向こう側で輝いていて。人間における時の流れであるとか、色々考えてしまうのだけれど、とにもかくにも何だかそんな彼女を素敵だなぁと思うわけです。


ねぇ、やっぱアイドルって面白いよ。

 

「あっ」という間の 楽しい時 馬車はカボチャに変わってく

私がんばれ 未来をつかめ 止まらない この気持ちで

 

好きなら好きっ!

好きなら好きっ!